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Claude Code達人のセットアップガイドで常識が変わった

Anthropicハッカソン優勝者が公開したClaude Codeセットアップガイドを丸一日かけて全て適用しました。コンテキスト管理、MCP設定、Hooks・Skillsの使い分けなど、実践的な知見を共有します。

Anthropicハッカソンの優勝者が、自身のClaude Codeセットアップガイドを昨日公開しました。見つけた瞬間に全て適用し、丸一日かけて検証しましたが、効果は本物でした。

このガイドの著者はaffaan(@affaanmustafa)氏。Claude Codeを10ヶ月間、毎日使い続けてきた方です。設定内容を読み進めるうちに、最初に浮かんだのは「自分は今まで何をやっていたんだ」という感想でした。

ガイドはGitHubリポジトリとして公開されており、核心のメッセージは明確です。増やすのではなく、必要なものだけを正確に揃えること。

200Kコンテキストウィンドウは幻想 - 実質は70K

Claude Codeの200Kコンテキストウィンドウは理論上の最大値に過ぎません。MCPサーバーやプラグインを大量に読み込むと、実際に使えるコンテキストは約70Kまで縮小します。

affaan氏のアプローチはこうです:

  1. MCPサーバーは14個設定するが、プロジェクトごとに有効化するのは5〜6個だけ。
  2. 同時に有効なツールは80個未満に抑える。

実際の設定には、GitHub、Supabase、Vercel、Railway、Cloudflareシリーズ、ClickHouseなど合計14のサーバーが含まれています。ただし、使わないものはdisabledMcpServersで明示的に無効化しています。このパターンを取り入れてから、レスポンスの質が目に見えて改善しました。

Skills・Hooks・Subagents - 役割の切り分けが全て

この3つの概念は最初は混乱しますが、区別を理解することが重要です。

  • Skills~/.claude/skillsに配置。/refactor-cleanのような単一コマンドで一連のワークフローを実行します。
  • Hooks:イベント駆動の自動化。.tsファイル編集後にPrettierで自動整形したり、console.logの検出時に警告を出したり。hookifyプラグインを使えば、会話を通じてHooksを生成できます。
  • Subagents~/.claude/agentsに配置。planner、architect、tdd-guide、security-reviewerなど、専門の役割を持つエージェントに作業を委譲します。

affaan氏はHooksを3つの実行タイミング - PreToolUse、PostToolUse、Stop - に配置し、整形、型チェック、セキュリティ監査を自動化しています。このパターンはBoris Cherny氏も推奨していました。

mgrepとGitワークツリーが生産性を一変させる

ガイドの中で最もインパクトがあった実践的なヒントです。

mgrep

ripgrepより正確で、Web検索機能も内蔵しています。/mgrep 'function handleSubmit'と1行打つだけで、ローカルファイルとWebを同時に検索してくれます。

Gitワークツリー

複数の機能を同時に開発する場合、独立したチェックアウトを作成して、それぞれでClaude Codeを起動します。/forkで会話を分岐させることも可能です。ワークツリーとリポジトリのクローン、どちらが良いかという議論は現在も続いていますが、ワークフローによってどちらにもメリットがあります。

Zedエディタ

Rust製で軽快に動作します。Agent PanelがClaudeによるファイル変更をリアルタイムで追跡し、CMD+Shift+Rでカスタムコマンドを即座に実行できます。

ルールの構造化で一貫性を確保する

~/.claude/rulesを関心事ごとにモジュール化します:

  • security.md - シークレットのハードコーディング禁止
  • coding-style.md - 不変性の原則、ファイル構成ガイドライン
  • testing.md - TDDワークフロー、カバレッジ80%以上必須
  • git-workflow.md - コミットメッセージの書式
  • performance.md - モデル選定の基準

「console.logをコミットしない」といったルールをここに記述し、Stopフックで変更内容を監査して強制します。自動化がリリース前にミスを検出してくれるので、同じ間違いが繰り返されなくなります。

根底にある5つの原則

affaan氏の哲学は5つの原則に集約されます:

  • 設定はアーキテクチャではなく、ファインチューニングだと考える。 大掛かりな変更より、小さく的を絞った調整が効果的です。
  • コンテキストウィンドウは有限の資産。 使っていないものは即座に無効化しましょう。
  • 並列実行を活用する。 /forkやワークツリーでエージェントを同時に動かしましょう。
  • 繰り返し作業は自動化する。 Hooksが手作業の手間を消し去ってくれます。
  • Subagentのスコープは狭くする。 各エージェントには明確で限定された責任を与えましょう。

設定を盛りすぎると逆効果です。本当に使うツールだけを有効にしておくことが、真の生産性に繋がります。「引き算」は多くの人にとって最も難しい部分ですが、このガイドはそれを強く思い出させてくれます。

一つ個人的な補足です。ブラウザ自動化については、元のガイドで紹介されているPlaywrightなどよりも、Vercelのagent-browserの方がはるかに安定していると感じました。対応できるタスクの幅と速度が段違いです。

完全なセットアップはaffaan氏のGitHubリポジトリで公開されています。そのまま丸ごとコピーするのではなく、各設定の背景にある意図を理解した上で、自分のワークフローに合わせて取捨選択してください。本当の価値はそこにあります。

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