Claude in Excelは「AI+X」スタートアップへの宣戦布告だ
AnthropicのClaude in Excelが示すAI付加型とAIネイティブの格差 - そして大半の「AI+X」スタートアップが2026年を乗り越えられない理由。
今週、AnthropicがClaude in Excelをリリースした。背筋が凍る思いがした。その機能そのものではなく、実装方法に衝撃を受けたのだ。スプレッドシートへのAI統合において、MicrosoftとAnthropicのアプローチの違いは漸進的なものではない。これは設計思想の根本的な差異だ。
MicrosoftはAIを使ってExcelの関数を実行する。ClaudeはExcelをプレゼンテーション層として使う。
結果はどうか。Anthropicは速度と品質の両面で勝利した。既存ソフトウェアにAIを後付けするアプローチと、最初からAIネイティブで構築するアプローチの違い - この差は大半の人が認識しているよりも遥かに大きい。
「SaaSの終焉」が現実になりつつある
この言葉が囁かれ始めて一年が経った。今、それは牙を剥き始めている。既存サービスの改善だけでは、もはや生き残れない。この市場で勝機を掴むには、少なくとも以下3つのレイヤーのいずれかで支配的地位を確立する必要がある。
- フレームワーク支配: OpencodeやClawdbotのようなAIオペレーティングツール
- インフラ支配: Vercel、Supabase、Cloudflare、Stripeのような基盤サービス
- フルスタック統合: Base44、Replit、Lovable、Cursor、Comet、Manusのような統合プラットフォーム
これらのレイヤーを何一つ握っていなければ、残された武器は価格競争だけだ。そしてAI製品における価格競争は持続可能ではない - コストは使用量に比例して増大するのだから。
強力なAIモデルを持つ企業は異次元の速度で成長する
快手(Kling)は月間経常収益2,000万ドルを生み出している。GoogleはNano Banana ProとGemini-3のリリース後に株価が急騰した。Grokの浸透速度はGoogleを上回る - 世界トップクラスの画像・動画生成AIを、事実上の制限なしで公開したおかげだ。
大半のスタートアップは独自モデルを持たず、構築することもできない。
なぜトークンをもっと消費すべきなのか
「なぜこんなにトークンに金を使っているんだ?」Claude Codeがすべてを変えた。トークン使用を推奨する理由は明確だ。AIを集中的に使わなければ、AIネイティブの本質を理解できないからだ。
アーリーステージAIスタートアップへの指針:
- CSレベルのサポートを伴う深い企業エンゲージメント
- ウェブとオフラインから見えない関係性データを収集
- 実証済み需要を持つニッチ領域での支配
- AIがアーキテクチャそのものであるAIネイティブ製品の構築
2026年、アーリーステージスタートアップに残された時間は少ない
昨年の今頃から1.5ヶ月後、ManusがローンチしてMetaに約30億ドルで買収された。今年はさらに破壊的な何かが来る。勝者は優れた機能を作るのではなく、AIの動作そのものを再定義する者たちだ。
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