すべてがSKILL化している:サービスを使うのはもうAIです
AIによるドキュメント閲覧が50%に迫り、ボットトラフィックが人間の3倍を超えた今、各サービスが核心知識をスキルとしてパッケージ化し始めています。
サービスに対する見方を変える時が来ました。
開発者向けドキュメントホスティングサービスMintlifyのデータによると、AIがドキュメントを読む割合は1年前の15%から現在50%近くにまで急増しています。
Supabaseの数字はさらに衝撃的です。先週、ボットの訪問数は人間の訪問数の3倍でした。
2026年、人が自らドキュメントを検索して読む、あるいはサービスを直接使う時代が終わりつつあります。そしてこの変化にいち早く反応した企業がSKILLの構築を始めています。
Tailwindが示した警告
CSSフレームワークの最高峰と呼ばれていたTailwindが、2週間前に75%の人員削減を発表しました。
- AIコーディングエージェントのおかげで月間7,500万ダウンロードを達成
- しかし公式ドキュメントを訪れる人はほぼいなくなった
- 結果:トラフィック40%減少、売上80%損失
ダウンロードは爆発的に増えたのに売上は崩壊した逆説。AI時代における単純なサービス提供ビジネスモデルの限界を如実に示しました。
Anthropicの賢い一手
フロントエンドデザインSKILLの公式リリースが転換点でした。単なる機能ではなく、プラグインとして簡単に共有できるエコシステムを同時に開きました。
- Ralphループのような完全自動化エージェントシステムもSKILL化
- 開発領域を超えて非技術領域へ急速に拡大
- n8nテンプレートが自発的に広がっていたあの流れが再び始動
各サービスが参入を開始
Tailwindの事例を目にしたサービス各社が動き始めました。それぞれの核心知識をSKILLとしてパッケージ化しています。
- Vercel:
vercel-react-best-practices- React知識の集大成+自社デプロイ・ログ連携 - Supabase:
postgres-best-practices- PostgreSQLのパフォーマンス、セキュリティ、スキーマ設計 - Stripe:決済連携ガイド
- RevenueCat:アプリ内課金の実装
- Expo:React Nativeアプリ開発
- Neon:サーバーレスDB運用
- Better Auth:認証システム構築
特にVercelのアプローチは秀逸でした。Reactの深い知識がなくても開発できるようにしつつ、自然とデプロイ時に自社エコシステムへ誘導する構造をスキルに組み込んでいます。
テキストを超えて動画まで
Remotionが SKILLを公開し、まったく新しい領域が開かれました。開発者の間ではTikTokスタイルの動画編集をコードで可能にするフレームワークとして知られています。
これはテキストやコード生成を超えて、動画編集までSKILL化できるというシグナルです。もはや分野の制限はなくなりつつあります。
自分で作ってみて
私もagent-browserとExcalidrawベースのダイアグラムSKILLを作ってみました。ダイアグラムの画像化がずっとボトルネックだったからです。
AIが私の代わりにExcalidrawを開いて作業し、成果物を持ってきてくれます。個人的な必要性から始めましたが、これが動いた瞬間、SKILLの可能性を実感しました。
結論
人はもう自分で検索して読むことをしなくなっています。しかしコンテキストには依然として人間の知識が必要で、サービスの購入「決定」は依然として人間に委ねられています。
答えは一つです。AIがサービスへ自動的に流入するコンテキストを作って提供すること。
個人の専門知識であれ、企業の核心情報であれ - SKILLを準備すべき時です。なぜなら、私たちのサービスの利用主体は、着実に人からAIへと移行しているからです。
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